弘前菊と紅葉まつり

秋の自然を活かした芸術を堪能できる「弘前城菊と紅葉まつり」開催概要と見どころを紹介

心地よい気候になり、なんとなく外へ出歩きたくなる秋。弘前市では、毎年紅葉の見ごろに合わせて弘前城菊と紅葉まつりを開催しています。市民が育てた菊の花を展示する菊花展のほか、秋の花をふんだんに使ったフラワーアート、紅葉を幻想的に見せるライトアップなどを実施している秋の人気イベントです。
メイン会場の弘前城植物園では「ちびっこ新幹線」を運行したり、かわいい花手水を設置したりしており、年齢問わず毎日大勢の人が訪れています。そこで今回は、秋の訪れを感じられる弘前城菊と紅葉まつりの開催概要や見どころをご紹介。芸術の秋・運動の秋を楽しみたい方はぜひ最後まで読んでみてください。

弘前城菊と紅葉まつりの基本情報と紅葉の見ごろ

開催期間2023年10月27日(金)~11月5日(日)
開催場所 弘前公園(メイン会場:弘前城植物園)
アクセス ●JR弘前駅・弘南鉄道弘前駅から
徒歩約30分
タクシー約10分
バス約19分
※バス停「市役所前」にて下車
開催時刻の目安 9:00~19:00
※弘前城植物園の入園は18:30まで
※ライトアップは16:00~21:00
駐車場 弘南鉄道の沿線に無料駐車場を設置
※会場から少し離れた駅の駐車場で車をとめ、途中から電車で移動するのがよい
弘前市の紅葉の見ごろ 10月中旬~11月上旬

弘前城菊と紅葉まつりのおすすめポイント

弘前城菊と紅葉まつりのメイン会場は、弘前城植物園です。園内ではフラワーアート作品や花手水を展示するほか、食べ物を販売しているお店も設営しており、秋の訪れをのんびりと堪能できます。ここでは、弘前城植物園で見られる弘前城菊と紅葉まつりのおすすめポイントを厳選して4つ紹介します。

弘前城菊と紅葉まつり

華やかなフラワーアート

まず初めに紹介するおすすめポイントは、秋の花を使った華やかなフラワーアート。弘前城菊と紅葉まつりでは朱雀の翼や龍など、毎年テーマを変えながら巨大な作品を作っています。竹材などで骨組みを作り、色とりどりの花を挿して作るフラワーアートはとっても豪華。植物園に入園したら、真っ先に向かいたくなる魅力的なスポットです。
フラワーアートのすぐ近くには、「花くぐり」という花で作った大きな輪っかが設置してあります。大人が背筋を伸ばしたままくぐれるくらいの大きさで、真ん中で立ち止まってフォトフレームのようにして写真を撮ることも可能です。
弘前城菊と紅葉まつりで登場するフラワーアートは、毎年変化しています。今年はどんな作品を観られるか、楽しみにしながら会場を訪れてみてください。

弘前城菊と紅葉まつり

「弘前らしさ」を感じられる「四季の回廊」と「ねぷた風車」

「弘前らしさ」を感じられる作品を展示しているのも、弘前城菊と紅葉まつりのおすすめポイントです。「四季の回廊」では、弘前市の1年を紅葉や花を使って表現しています。真っ赤な紅葉を背景に、赤くなったリンゴの収穫を表現した作品はとてもおしゃれ。両手で抱えるほど大きなリンゴの作品がたくさん設置してあり、思わず記念撮影をしたくなりますよ。
また、弘前市の夏の一大イベント「弘前ねぷたまつり」に登場するねぷた絵を風車にアレンジした作品も要チェック。屏風のような巨大な骨組みに、一定間隔で手のひらサイズの風車を取り付けています。
秋風が吹き、カラカラと小さな音を立てながら風車が回る様子はずっと眺めていたくなりますよ。風がやんでいるときは風車に近づいて、ねぷた絵の力強い筆致や繊細な色づかいをじっくり鑑賞してみてください。

弘前城菊と紅葉まつり
弘前城菊と紅葉まつり

かわいい「りんごとねぷたの花手水」

石造りの鉢に水をたっぷりと注ぎ、その上に色とりどりの花を浮かべる姿が「かわいい!」と話題になる花手水。弘前城菊と紅葉まつりでは菊の花に加え、摘花りんごとねぷた絵も浮かべているのが特徴です。
花手水に使う菊の花は、花びらが長く華やかなものや、ポンポンのような丸いものなどさまざま。色は黄色・薄紫・薄緑などをバランスよく組み合わせており、どの角度から撮っても絵になりますよ。
五百円玉よりひと回り大きいサイズの摘花りんごと、鉢の隅にさりげなく取り付けているねぷた絵はアクセント。花手水の鉢は会場内に何個も設置してあるので、1つ1つじっくりと見て行ってくださいね。

弘前城菊と紅葉まつり

飲食エリアでほっとひと息

弘前城菊と紅葉まつりのメイン会場である弘前城植物園の中央には、お蕎麦屋さんと甘味処があります。夕方以降に訪れる方は温かいお蕎麦で暖をとってから園内を巡るのもよいですし、昼間訪れる方は甘味処で小休憩を挟みながら作品を鑑賞していくのもおすすめです。
園内には飲食スペースを設けているので、ピクニック感覚で屋外での食事を楽しむことも可能。いい位置を確保できると、作品を眺めながらおいしい料理に舌鼓を打てるかもしれませんよ。

無料で楽しめるスポットも盛りだくさん!

弘前城菊と紅葉まつりのメイン会場は弘前城植物園ですが、植物園に入園しなくてもお祭りを楽しめる場所はたくさんあります。特に、紅葉や楓の色づきは無料エリアでも思う存分堪能することが可能です。
秋空に向かってそびえ立つ弘前城を、真っ赤な紅葉が取り囲んでいる姿は、ぜひ一度は目にしてほしい絶景ポイント!ここでは、無料でも弘前城菊と紅葉まつりを満喫できるスポットを紹介します。

西濠から撮る天守閣と紅葉

弘前城公園の西側にあるお堀・西濠には、桜の木が植えてあります。秋になると桜の葉が紅葉し、紅葉や楓とはまた違った華やかな雰囲気に。少しツヤがあり、オレンジ色が混ざった独特の色合いは秋らしさ満点です!葉が落ちる前に訪れると、桜の紅葉のトンネルをくぐりながらのんびりと散歩ができます。
西濠と蓮池の間の小道を歩いていると、本丸の様子を見上げられるポイントがあります。紅葉した木々の間から少しだけ覗く天守閣は必見です。
また西の郭には、「根上がりイチョウ」という巨大なイチョウの木があります。見上げるほど大きなイチョウの木の葉が全て黄色く染まっている姿はとてもきれいです。タイミングがよいと、地面に葉っぱが落ちて黄色い絨毯ができている日もありますよ。西濠の紅葉と合わせて、ぜひ見に行ってみてください。

迫力満点の紅葉と南内門

弘前市役所方面から天守閣へ向かう途中に立っている南内門も、無料で紅葉を鑑賞できるおすすめスポットです。南内門の手前側では青々とした松の木、南内門をくぐった先では真っ赤に色づいた紅葉の木を見ることができます。門を1つくぐるだけで景色がガラッと変わり、季節の移ろいを感じられるのが魅力です。
南内門のフォトスポットは、門の手前側。門の奥から紅葉した葉っぱが覗いているので、門をフレームのようにして写真を撮ってみましょう。黒々とした木材と白い壁で作られた南内門と、真っ赤な紅葉のコントラストが美しいですよ。
また南内門から東へ少し移動したところにある、中濠も要チェック。中濠では有料の観光船が運行しており、船に揺られながら紅葉した桜並木を眺められます。

夜の幻想的なライトアップは必見

弘前城菊と紅葉まつりでは、夜にライトアップを実施しています。弘前城植物園に設置してあるフラワーアートを中心にプロジェクションマッピングをしたり、花手水の鉢の中に照明を沈めて下から光を当てたりしており、昼間とは違った幻想的な世界を堪能することが可能です。
弘前城植物園の外でも、紅葉のライトアップを実施しています。黄色っぽい色合いの照明に下から照らされた紅葉や楓は昼間よりも赤く見え、燃え上がるような豪華な景観が見られますよ。お堀の真っ黒の水面に光が反射して、鏡のように紅葉を映し出している様子も必見です。
弘前市は、11月になると最低気温が10℃を下回る日も出てきます。夜のライトアップを見に行くときは、防寒対策をしっかりしてから訪れましょう。

弘前城菊と紅葉まつりで秋の訪れを感じよう

菊・モミジ・イチョウなど、さまざまな秋の草花を鑑賞できる弘前城菊と紅葉まつり。10月末から11月上旬にかけての、ほんのわずかな期間にしか見られない景色は写真に何枚も収めたくなる美しさです。
華やかなフラワーアートや豪華絢爛なライトアップなど、見どころは盛りだくさん。秋の訪れを感じに、ぜひ弘前城菊と紅葉まつりを訪れてみてください。

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