青森県弘前市はリンゴの生産量ナンバー1で、アップルパイやリンゴを使ったお菓子などが有名ですが、多くの洋食屋さんが軒を連ねる激戦区としても知られた都市です。
その洋食激戦区である弘前市内で地元・弘前市の方々から30年以上も愛されている洋食店を皆様はご存じでしょうか。
そのお店の名前は「ALPORTO」というお店です。
こちらのお店は弘前にお店を出し、地元のリピーターのお客様や県外からのお客様も足繁く訪れて人気を博していますが、いったいどのような洋食店なのでしょうか。
今回は青森県弘前市にある洋食店「ALPORTO」について紹介したいと思います。
お客様から支えられて復活!!
なぜお店を閉めることになったのでしょうか。
その理由は「ALPORTO」の店主・柴田さんが高齢のため、病気を患ってしまったからです。
そのため柴田さんは長年地元の方々に愛されていたお店の閉店を決意し、「ALPORTO」は終わりを告げます。
しかし多くのお客様が弘前に長年・洋食屋としておいしい料理を提供していたお店が無くなるのを惜しみ、店主・柴田さんに「もう一度お店を開いてほしい」とお願いされたそうです。
また柴田さんも「ALPORTO」に通っていただいたお客様からの声を聴き感動しつつ、飲食店が好きであった自分の思いもあり、自分の病気を療養しながらもう一度お店を開くかどうか迷い続けたそうです。
その後柴田さんは病気が快復すると今まで抱いていた迷いを払拭して、70歳というご年齢でありながら「ALPORTO」をオープンすることを決意し、現在でも現役で厨房に立って調理し、お客様にまごころ込めた料理を提供しています。
現在は以前の「ALPORTO」のように長い時間営業するのではなく、夕方のディナータイムのみ営業しています。
店主の思いがたくさん詰まった洋食屋さん
青森県弘前市にある洋食屋「ALPORTO」。
「ALPORTO」は創業してから30年以上と歴史のあるお店ですが、店主・柴田さんの思いがいっぱい詰まったお店です。
まず「ALPORTO」のコンセプトは、洋食をカジュアルな形で気軽に弘前の方々に楽しんでもらえるようにという、店主である柴田さんの思いがこもっています。
柴田さんは元々飲食店が好きで「ALPORTO」を創業する前に、イタリア・フランス・スペインのヨーロッパ各地に加え、アメリカ・メキシコなど様々なお店で洋食の味を食べ歩きして帰国。
その後柴田さんは東京のホテルや洋食屋で3年間ほど修行し、地元・弘前で洋食屋さんを創業しますが、「ALPORTO」が創業した30年前の弘前では洋食屋さんがあまりありませんでした。
しかし柴田さんの地道な努力と人柄の良さが売りとなって、弘前でオープンした洋食屋・「ALPORTO」は30年以上通い続けているリピーターの方や県外からのお客様に親しまれながら、今日に至るまで、地元で愛される洋食屋さんとして知られていきます。
このように色々な方から愛されている「ALPORTO」ですが、店内のカラーにも店主・柴田さんの思いがこもっています。
「ALPORTO」の店主・柴田さんは店内をヨーロッパの地中海の街並みのイメージをお客
様に持ってもらいたいとの思いから、お店の内装を清潔感のある白一色に統一したそうです。
このように店主・柴田さんの思いがいっぱい詰まった「ALPORTO」ですが、現在の場所にお店をオープンする際、とっても苦労したそうです。
「ALPORTO」の裏話:大正時代に作られた建築物を利用した店舗
青森県弘前市土手町にある「ALPORTO」についてちょっとした裏話をしたいと思います。
「ALPORTO」のお店は大正時代に建てられた問屋の倉庫を利用して作られた店舗で、お店を改造するときにとっても苦労したそうです。
本当に大正時代に作られた問屋の倉庫を利用して作ったお店なのかと思われる方も多いと思いますが本当なんです。
その証左として店舗の中央の柱には、大正時代に書かれた文字が書かれていますので、ぜひお店に行ったら確認してみてください。
さて「ALPORTO」の裏話というちょっとした小話を挟みましたが、創業当時から変わらず人気のある名物料理がありますので、紹介したいと思います。
お客様に愛された名物料理・パエリア
「ALPORTO」は創業のころからお客様に愛されている名物料理があります。
その料理はパエリア〈2~3人前3100円〉です。
パエリアの中に入っているムール貝やホタテのスープがベースとなっています。
またそのほかにも手長エビなどの大小さまざまなエビに加えイカなどの魚介類が入っていますが、その他にも、青森県産の地鶏〈八戸の養鶏場〉や地元・弘前で採れた野菜がふん
だんに加わり、最後に一個一個オーブンで丁寧に焼きあげています。
更にこうして出来上がったパエリアですが、店主・柴田さんの盛り付け方もダイナミックで豪快なため、ついつい写真を撮ってしまうお客様が多いそうです。
そんなインスタ映えもばっちりの名物料理・パエリアですが、お米にもこだわっています。
「ALPORTO」のパエリアに使用しているお米は、青森県産のつがるロマンです。
つがるロマンはふっくらと柔らかい口当たりが特徴のお米ですが、こちらのつがるロマンとタイ米をブレンドすることでパエリアのパラパラしたご飯を演出し、最後のおこげがとってもおいしく「ALPORTO」へ来たお客様の多くがパエリアを注文しています。
このように手間暇かけて出来上がったパエリアは地元・弘前の方々の他にも県外からやってくる観光客の方にも愛されているメニューとして人気を博しています。
「ALPORTO」の隠れたおすすめメニュー
「ALPORTO」には創業当時から人気の高いパエリアの他にも様々な料理がたくさんありますが、その中でも特に人気のあるおすすめ料理をいくつか店主・柴田さんにお聞きすることができましたので、紹介したいと思います。
「ALPORTO」のおすすめメニューの一つ目はじっくりコトコト長い時間をかけて煮込んだ牛タンシチュー〈1900円税込み〉です。
牛タンを二日間弱火でコトコト煮込んでいるため、フォークで簡単に牛タンが切れるほど柔らかく煮込んでおり、口の中に入れれば、お肉の味とデミグラスソースの味が広がっていきとっても美味で、リピーターのお客様の多くが頼む一品として知られています。
また豚と花豆のチリコンカン〈950円税込み〉もオススメの一品です。
豚と花豆のチリコンカンは花豆がホクホクで、豚肉もとっても柔らかく仕上がって簡単に
崩せるほどです。
更に豚肉と花豆のチリコンカンのスープも優しいお味であることから、多くのお客様に喜ばれています。
また「ALPORTO」にはワイン(赤ワインと白ワインあわせて全15種3000円~)を用意していますので、お好みのワインと一緒に牛タンシチューを楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は青森県弘前市にある洋食屋さん「ALPORTO」を紹介しました。
余談ですが、「ALPORTO」の名物料理パエリアですが、2~3人前ですので一人で食べるには少し多いかと思いますが、パエリアのハーフメニューも販売しています。
そのため、お一人でも「ALPORTO」の名物メニューを楽しむことができますので、ぜひ「ALPORTO」へお立ち寄りの際はご注文してみてはいかがでしょうか。
また「ALPORTO」は現在、店舗でお食事をすることができません。
しかし、名物料理・パエリアをはじめ各料理をテイクアウトで楽しむことができますので、「ALPORTO」の料理を楽しみたい方は事前にご予約のお電話をお願いいたします。
次回も青森県弘前市で美味しいものが食べられるお店や、観光地などを紹介していきますので、ぜひご覧ください。
店名
「ALPORTO」
場所
青森県弘前市土手町〈弘前駅から車で約10分〉
TEL
0172-34-8051
営業時間
18:00~22:00
定休日
不定〈事前に予約を受けた方へテイクアウト料理を提供しているため、お電話にて営業日や定休日をご確認ください〉