弘前市は、青森県の西部に位置する人口約17万人の街です。
今回は、そんな弘前市へ新幹線・バス・車・電車を使ってアクセスする方法や、遠方から飛行機に乗り青森空港を経由して訪れる手段を解説します。
他県から青森県までの主要なアクセス方法
他県から青森県までの主要なアクセス方法は、新幹線・飛行機・フェリーの3種類です。
北海道・東北・関東に住んでいる方は新幹線、それ以外の地域に住んでいる方は飛行機を使うのが便利。
北海道の場合は、函館港からフェリーを利用することも可能です。
また秋田県・岩手県のような近隣の県なら、車でもアクセスできます。
〇秋田市から弘前市:国道7号線と国道285号線を経由して、所要時間の目安約3時間 15分
〇盛岡市から弘前市:「盛岡I.C.」にて東北自動車道に乗車、「大鰐・弘前I.C.」で降りる、所要時間の目安約2時間
参考までに、関東から車を使ったアクセスの方法も紹介します。
① 首都高「川口JCT」、東北自動車道「宇都宮I.C.」などから東北自動車道に乗る
②「大鰐・弘前I.C.」で降りて弘前市内へ
関東から弘前市までは、500km以上距離があります。
スケジュールや体力と相談しながら、自分に一番合った方法を選んでみてください。
新幹線を使った弘前市へのアクセス方法
新幹線を使って弘前市までアクセスする方法を紹介します。
弘前市に最も近い新幹線の停車駅は、青森市にある新青森駅です。
新青森駅で新幹線を降りた後は、在来線や特急電車に乗り換えて弘前市へ向かいます。
北海道方面から新幹線で弘前市を訪れる場合
①札幌駅~新函館北斗駅:特急スーパー北斗に乗車
②新函館北斗駅~新青森駅:北海道新幹線「はやぶさ」に乗車
③新青森駅~弘前駅:特急・快速・普通のいずれかに乗車
※所要時間の目安:約5時間~5時間10分
東京駅から新幹線で弘前市を訪れる場合
①東京駅~新青森駅:東北新幹線「はやぶさ」に乗車
②新青森駅~弘前駅:特急・快速・普通のいずれかに乗車
※所要時間の目安:約3時間30分~3時間40分
新大阪駅から新幹線で弘前市を訪れる場合
①新大阪駅~東京駅:東海道新幹線「のぞみ」に乗車
②東京駅~新青森駅:東北新幹線「はやぶさ」に乗車
③新青森駅~弘前駅:特急・快速・普通のいずれかに乗車
※所要時間の目安:6時間30分~6時間40分
新青森駅から弘前駅までは、電車以外にもバスやタクシーを使って訪れることもできます。
しかしバスだと乗り換えが必要なうえ、時間も電車の2倍近くかかってしまうため、新青森駅からは特急・快速・普通のいずれかに乗るのがおすすめです。
※所要時間はあくまでも目安のものを記載しております。
詳しくは、駅窓口や時刻表にて確認ください。
飛行機を使った弘前市へのアクセス方法
続いて、飛行機でのアクセス方法を紹介します。
飛行機を使うと弘前市に到着するまでの所要時間を大幅に短縮できるため、関東よりも遠い地域に住んでいる方は飛行機の方が便利かもしれません。
青森県内には、青森空港と三沢空港の2つの空港があります。
三沢空港はフライトの本数が少なく、弘前市まで車で2時間以上かかるため、弘前市を訪れる場合は青森空港を利用するのがおすすめです。
各空港から青森空港までの所要時間の目安
〇札幌(新千歳):約50分
〇東京(羽田):約1時間15分
〇名古屋(小牧):約1時間20分
〇大阪(伊丹):約1時間30分
〇大阪(神戸):約1時間40分
青森空港から弘前市までは、弘前バスターミナルへの直行便のバスが利用できます。
飛行機が青森空港に到着する時刻に合わせて運行しているので、バスを待つ時間があまりかからないのが魅力。
青森空港から弘前市へ行くバスの所要時間の目安は、約55分です。
※所要時間はあくまでも目安のものを記載しております。
詳しくは、空港窓口や各航空会社にて確認ください。
フェリーを使った弘前市へのアクセス方法
青森県内には、青森港(青森市)、八戸港(八戸市)、脇野沢港(むつ市)等の港があります。
弘前市にアクセスする場合は、青森市にある青森港を利用してください。
八戸港、脇野沢港は弘前市からかなり距離があり、弘前市へは車で約3時間程かかります。
フェリーを使って青森港にアクセスできるのは、北海道函館市にある函館港からの便のみです。
1日に往復8便、所要時間の目安約3時間40分で運航しています。
車を使った青森港から弘前市へのアクセス方法
①青森港から県道120号線を経由し、東北自動車道「青森中央I.C.」へ
②東北自動車道「黒石I.C.」で高速道路を降りる
③国道102号線と県道268号線を経由して弘前市へ
※所要時間の目安:約1時間
公共交通機関を使った青森港から弘前市へのアクセス方法
①青森港~青森駅:路線バス、タクシーなど利用
②青森駅~弘前駅:特急・快速・普通のいずれかに乗車
※所要時間の目安:約40分~1時間
青森港と青森駅は比較的近い場所に位置しており、バス・タクシーだと10分弱で青森駅まで到着します。
青森県内の他の主要都市との距離感
青森県には、全部で40の市町村があります。
時間に余裕があるときは、個性豊かな他の街へ訪れるのもおすすめですよ。
ここでは、青森県内にある主要都市と弘前市の距離感や、観光スポットを紹介します。
弘前市周辺には「五所川原市」「黒石市」「鯵ヶ沢町」
弘前市の近くには、五所川原市(ごしょがわらし)、黒石市(くろいしし)、鯵ヶ沢町(あじがさわまち)があります。
五所川原市は、明治から昭和にかけての文豪・太宰治ゆかりの地。
太宰治が実際に暮らした家屋や記念館などが点在しており、読書好きに嬉しいスポットです。
また「津軽金山焼」という伝統的な焼き物の工房があり、雰囲気のある景色や、ピザの窯焼き体験など様々な催しが用意されていることから、地元民も遊びに来る隠れ人気スポットとなっています。
黒石市は、市のほとんどが森林に覆われています。
山あいのエリアには「黒石温泉郷」という温泉街があり、リフレッシュにぴったりです。
「津軽伝承工芸館」という伝統工芸等を体験できるスポットもあるため、観光にもおすすめ。
「黒石つゆやきそば」というご当地グルメも楽しめます。
鯵ヶ沢町は、一部が世界自然遺産の白神山地に含まれています。
トレッキングコースもあるので、貴重な自然を堪能しに訪れるのがおすすめです。
海沿いの町であるため、海に行きたい方や海鮮料理を味わいたい方にもおすすめ。
いずれの市町も弘前市からは車で30~50分程度でアクセスできます。
比較的訪れやすいので、ぜひ弘前観光のついでに立ち寄ってみてください。
弘前市からやや離れている「青森市」
青森県最大の街である青森市は、弘前市から車で約1時間の場所にあります。
新幹線・飛行機・フェリーで弘前市まで訪れる方はほとんどが青森市を経由するので、到着日や出発日に観光してみてください。
青森市には、世界文化遺産に登録されている特別史跡「三内丸山遺跡」や青森港に面した絶景スポット「青森県観光物産館アスパム」、ロープウェイに乗ってスキー・ハイキング・紅葉狩り・温泉などを楽しめる「八甲田山」があります。
また青森県へ来たらりんごと海鮮を味わいたいという方がよくいらっしゃいます。
津軽方面では、基本的にはりんごが有名なのは弘前市周辺、海鮮が有名なのは青森市周辺になります。
青森市には海鮮メインの飲食店が多数あるため、海鮮グルメを味わうのもおすすめです。
1日では足りないくらい見どころがあちこちに点在しているので、計画を練って訪れてみてください。
弘前市から遠い「十和田市」「八戸市」「むつ市」
十和田市(とわだし)、八戸市(はちのへし)、むつ市は、弘前市から車で2~3時間程度と離れたところに位置しています。
どの街も素敵な観光地がたくさんあるので、青森県を周遊旅行するときはぜひ立ち寄ってみてください。
十和田市は、市の西部が十和田八幡平国立公園に指定されています。
十和田湖のほとりにはキャンプ場とホテルのほか、滝が見られる絶景スポットがありますよ。
八戸市は、青森県東部に位置する街です。
海に面している立地を活かし、ウミネコの繁殖地である「蕪島」や、新鮮な海鮮を朝からいただける「陸奥湊駅前朝市」「館鼻岸壁朝市」が観光名所になっています。
むつ市は、青森県北部の下北半島に位置しています。
日本三大霊場の「恐山菩提寺」、夕日&夜景スポットとして人気の「釜臥山展望台」、室町時代から湯治場として知られていた「下風呂温泉郷」など、自然と触れ合いながらのんびり過ごせる名所が盛りだくさんですよ。
自分に合った方法で弘前市へ行こう!
今回は、青森県弘前市へのアクセスの方法を紹介しました。
北海道にお住まいの方は、地域によって飛行機・新幹線・フェリーの中から移動手段を選択してみましょう。
関東からだと新幹線も使えますし、移動時間を短縮するなら飛行機も便利そう。
中部や関西のような新幹線で何時間もかかる地域からは、飛行機で青森空港までひとっ飛びするのがおすすめです。
せっかくの旅行なのですから、体力を温存しておくことはとても大切。
自分に合った方法で弘前市を訪れて、観光を楽しんでくださいね。