【手作り雑貨・体験工房 IRODORI】ねぷた絵を利用してオリジナルグッズ制作を楽しもう!

今回は青森県黒石市にある「手作り雑貨・体験工房 IRODORI」について紹介します。 
手作り雑貨など販売している他、ねぷた絵を利用したオリジナルグッズ制作体験ができるお店として、多くの観光客が訪れています。 



藩政時代の名残を残したこみせ通り




黒石市には「日本の道百選」に選出された「こみせ通り」と呼ばれる通りがあります。 
藩政時代から続く伝統的な庇を残したこみせと呼ばれる建築物が多く並び、歴史情緒があります。 

そんなこみせ通りの一画にあるIRODORI。 
外観や店内の綺麗に彩られた灯ろうやかわいらしい雑貨が、来店された方の目を引きます。 
ねぷた絵を利用した雑貨や製作体験が魅力のお店ですが、なぜねぷた絵を利用しようと考えたのでしょうか。 
ここからは黒石ねぷたとねぷた絵の事情を交えながら、灯ろう制作について紹介していきたいと思います。 



捨てられてしまうねぷた絵







ねぷた絵を利用した雑貨や製作体験が魅力のIRODORIですが、なぜねぷた絵を利用しようと考えたのでしょうか。 
笛・太鼓・鉦のはやしに、大人、子供の「ヤーレヤーレヤー」の掛け声が勇ましく街中に響き渡って賑わう黒石ねぷたまつり。 
黒石ねぷたまつりは毎年7月の下旬~8月の第1週頃まで開催しているお祭りで、色鮮やかで勇ましい武者絵のねぷたが運行し、活気に満ち溢れています。

しかし黒石ねぷたまつりが終わりを告げた後は、ねぷた絵のほとんどが捨てられてしまいます。 
そこでIRODORIの店主である木村さんは「まだまだ綺麗なねぷた絵が捨てられてしまうのはもったいない、それならば役目を終えたねぷた絵を再利用して、黒石の文化を色々な方に伝えよう」と考えたそう。 

木村さんは街歩きツアーなどを実施しているNPO法人「横町十文字まちそだて会」のメンバーで、現在副理事長に就任しています。 
横町十文字まちそだて会では、行政や地域の方々と連携しながら、黒石氏の魅力発信や黒石市民の憩いの場作り等を行っています。 
事業の一環として、8年前、ねぷた絵を再利用した体験を初めて開催しました。 

そしてまちなかに気軽に楽しめる立ち寄りスポットを作りたいと考え、ねぷたなど地域の文化をキーワードにしたIRODORIを2020年8月にオープン。 
現在ではねぷた絵の雑貨や製作体験を求めて、多くの観光客で賑わうお店となりました。 



自分好みのオリジナル灯篭を作ろう!!




 




IRODORIで人気の「灯ろう制作体験」。
灯ろうは4種類のサイズから選択することができ、金額はLED照明付きで3,800〜7,800円(税込)です。 

ここからは、灯ろう制作工程について紹介していきます。 
まずはどのような灯ろうを作りたいかイメージしてみてください。 
例えば、赤系のねぷた絵の紙をメインに利用することで、よりねぷたっぽい灯ろうを制作することができますし、いろいろな色や柄を混ぜることで、カラフルな灯ろうになります。 

木村さんが、ねぷた絵の紙を選択する際のオススメの色を教えてくださいました。 
「灯篭のフレームは4面あり、お客様がご自身で選んだねぷた絵の紙をそれぞれの面に貼り付けていきます。
2面ごとに暖色系と寒色系の紙を合わせ、飾る際に季節によって面を変えることで、四季を通して異なる味わいの灯ろうを楽しむことができますよ。」 
もし迷ってしまったら、こちらのアドバイスを基に色合いを選んでみてくださいね。 




自分好みの紙を選択したら、灯ろうの組み立てに進みます。 
まずはねぷた絵の紙に糊付けをします。 
コツは紙のふちギリギリに丁寧に糊付けをしていくことです。 
糊付けが完了したら、紙をフレームの内側から貼っていき、灯ろうの完成です。 

実際に明かりが灯ったオリジナル灯篭を見たら、達成感に包まれると思います。
ぜひ黒石へ来たら灯ろう制作を体験してみてはいかがでしょうか。 



とっても人気な雑貨



IRODORIでは制作体験だけではなく、色々な雑貨も販売しています。 
その中でも特に人気の雑貨は創作こけしの「りんごこけし」と「はとぶエッ!」です。 
こちらのふたつの商品は入荷後すぐに完売してしまうほどの人気商品ですが、いったいどのような商品なのでしょうか。 



かわいらしい創作こけし「りんごこけし」



 


人気商品の一つである創作こけし・りんごこけし。 
こちらは、青森県弘前市でオリジナル創作こけしやこけしモチーフの雑貨などを制作している、人気作家「COOKIES(クッキーズ)」さんが手掛けている創作こけしです。

伝統的なこけしに遊び心を加えた商品で、頭にりんごや急須を載せたこけしや、逆に水鳥の上に乗っているこけしなど、非常にかわいらしく大人気です。 
モチーフによって違うフォルムや、レトロなお人形のようなお顔立ちもユニークでとてもかわいいですよね。 
入荷状況はInstagramでもチェックできますので、気になる方はおうちにお迎えしてみてはいかがでしょうか。 



かわいさとキュートさが魅力的な「はとぶエッ!」




こちらも人気商品のはとぶエッ!。 
こちらは弘前市の郷土玩具「鳩笛」をモチーフにした、下川原焼と青森市のイラストレーター「トヨカワイラスト研究室」さんのコラボ商品。 

下川原焼は弘前の伝統工芸で、 鳩の尾の部分から息を吹きかけると「ほーほー」とハトの鳴き声のような音を奏でますが、すべて手作業で作成しているため形に違いがあり、一つ一つ音色が違う点も魅力的です。 
昔から愛され続けている伝統的な模様の鳩笛ももちろん素敵ですが、はとぶエッ!のような現代的なアレンジが加えられた鳩笛も、今この時の時代を感じられてとても素敵です。 
バリエーション豊かなはとぶエッ!から、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。 



まちに活気を取り戻したい




今回は黒石市にある「手作り雑貨・体験工房 IRODORI」について紹介いたしました。 
最後に店主・木村さんに今後の展望を伺いました。 

「IRODORIはまちづくりのNPOが運営しています。 
店舗で扱う商品、うちわや灯ろうに使用するねぷた絵は、その趣旨をご理解いただいた上で、ねぷた関係団体から無償で提供していただいております。
運営による収益をNPOの活動費としてまちづくりに還元し活用することで、黒石の町に賑わいを創り出したいと思っています。」 

今後も黒石の活気を取り戻すためねぷた絵を中心とした手作り雑貨を販売していく「手作り雑貨・体験工房 IRODORI」。 
実際にねぷたに使われたねぷた絵と触れ合える機会は中々得難いものですので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。 



まとめ




 IRODORIでは今回紹介した以外にも、ねぷた絵を利用した短冊やフレームなど、魅力的な商品がたくさんあります。 
ねぷた絵のうちわなどは、浴衣の帯に指して彩りを添えるのも素敵ですよ。 
旅の思い出作りとしても、ぜひ訪れてほしいお店です。 




〇店名:手作り雑貨・体験工房 IRODORI 
〇場所:青森県黒石市中町38
〇電話:0172-55-6188
〇営業時間
 ・平日  11:00~15:00
 ・土日祝 10:00〜16:00
〇定休日:火曜日
〇公式
 ・HP https://www.instagram.com/irodori_kuroishi/
 ・予約サイト https://www.trip-tsugaru.com/tour/3207/ 
〇その他
 ねぷた灯ろう制作 
 ・所要時間:一時間ほど 
 ・金額:サイズにより4種類 3,800〜7,800円 (税込)(LED照明付き) 
 ・事前予約:お電話もしくは上記予約サイトで受け付けておりますので、ご確認ください。 



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